導入事例 ㈱クボタ様 黒鉛球状化率ソフト

黒鉛球状化率ソフトの詳細

Q1.弊社をお知りになったきっかけを教えてください。
また、同様の画像処理ソフト開発を行っている会社がありますが、なぜ弊社を起用して頂けたのかを教えてください。

木本氏: 導入のきっかけはホームページを見て電話しました。検索キーワードは「画像解析」で調べたのではなかったかな?
イノテックは、「面積比率」や「ラベリング」測定などのソフトを開発されてたので、声をかけさせてもらいました。
伊藤:  何社か比較されましたか?
木本氏: 何社か比較しましたが、「球状黒鉛のソフト化」にあたっては、イノテックが一番しっくりくるのではないかと感じました。
弊社としては、JISに則った検査方法で球状黒鉛を検査する必要性がありました。
ソフトを開発するにあたってイノテックと打ち合わせをしている間に、JIS改訂があり20μmから15μmに対応する必要性も出てきました。
その対応もすぐに聞き入れて頂いてイノテックに依頼して良かったと思いました。
  

Q2.QuickGrain(黒鉛球状化率測定)はどの様な現場でご使用になられていますか?

木本氏: 分析室などで使用しています。
伊藤:  引っ張り試験機との相関などを見ているのですか?
木本氏: 黒鉛球状化率そのものは、品質保証上の確認項目として、お客様と取り決めをして、検査しています。
また、開発業務などでは、黒鉛球状化率と引っ張り試験データとの相関等を活用させていただいてます。
測定方法として、本体(セグメント)自体のデータを取ることはせず、「Yブロック」という試験用筺体にテストピースを流し込み試験をします。
JISではこれを2時間に1回検査することが定められています。
  

Q3.QuickGrainの黒鉛球状化率測定機能は、木本様のこれまでの ご経験を活かし開発することになりましたが、黒鉛形状の判定作業を ソフト化する事で木本様自身、表彰されたと聞いております。
どのような賞を頂いたか教えてください?   

木本氏: そうです。この黒鉛球状判定をソフト化する際の経験も一つの成果として、 説明させていただき「高度熟練技能者」として表彰されました。
しかし、説明には正直苦労しました。確かに私の場合、 「長年の経験で培ったカン・コツで、非常に正確に鋳物の組織検査・判定ができる」といった、 他者には真似のできない「特別な技能を保持している」と言う点よりも、 誰でもその技能者と同等の結果が得られる仕掛けを作り、「特別な技能を不要化する」。
つまり、特別な技能を必要としない仕事にまで変えていくという点、それが成果であるというこだわりを持っていましたので、 「高度熟練技能者」(高度熟練技能を保持するもの)としての要件とは、少し違和感が有りました。
しかし、自身の「特別な技能」を身に付けた過程や、それらを後輩へ効果的に 伝承していく仕組み・手段として、機械化した成果を説明することで理解して頂くことが出来ました。
  

Q4.QuickGrain(黒鉛球状化率測定)導入前と導入後の違いについて教えてください。

木本氏: 導入前は、熟練技能者が常に現場に在中しないといけない。
不在時には、後日検査するという体制になっていたのが事実です。
それに、標準・規格など定められているにも関わらず目視で確認するため、Aさん、Bさんが比較した値が違ったりし非常に曖昧でした。
導入後は、熟練技能者しかできなかった目視検査が、誰でも出来るようになりましたし、何と言いましても検査結果が正確になりました。

Q5.イノテックの評価について教えてください。

木本氏: 黒鉛球状化測定をソフト化するにあたって、イノテックのSEが一緒に話を聞くなどして良かったと思います。
また、ヴァージョン変更時に安価であること。
それに最初にもお話させていただきましたが、開発途中の仕様変更にも迅速に対応していただき大変小回りが利いて嬉しかったです。

Q6.今後、イノテックにどのような事を期待されますか?

木本氏: 今後も以前のソフト開発と同様にユーザを主軸として開発されることを期待します。
伊藤:  ありがとうございました。

木本清幸氏 プロフィール
社名:  株式会社 クボタ 
職種: 鉄鋼・非鉄金属製造 鋳造
所属: 産業機材製造課 セグメント職場職長  フラン職場職長
得意とする技能等: 32年間、鋳物に対し観察・測定・検査を日々怠らずに実施し、鋳物の変化を逸早く把握して来られた。
鋳鉄の特性を決定する炭素(黒鉛)の分析に関しては、分析器の条件設定、試料の採取方法によるバラツキを把握し、より正確な分析精度を確保する事が出来る。
(1)木本氏の改良により、バラツキの大きさ(3σ)0.272から、
  0.147に低減し、分析精度を飛躍的に引き上げ、
  鋳鉄の特性のコントロールを容易にした。
  また、鋳鉄組織内での炭素形状の判定に関しては、
  御社内の第一人者としての技能を磨くだけではなく、
  ソフト開発メーカへ働きかけ、正確で客観的な評価が
  行える品質管理システムを構築
(2)鋳造プロセス、作業に関わる長年の知識と経験、
  技能を活かし、鋳造欠陥の現象を詳細な要因にまで
  遡って原因を追究し、状況に応じて有効な対応策を
  常に複数用意することで、品質を安定させる事ができる。
  最近では、大型量産鋳物の欠陥発生率を3.4%から0.6%
  に低減させた。
主な資格: 1級鋳造技能士(鋳鉄鋳物鋳造)(H18)
危険物取扱者(乙種・4類)(H8)
特定化学物質等作業主任者(H10)
フォークリフト運転者(H7)
玉掛技能者(H1)
クレーン運転士(5t未満)(H14)
研削砥石取替試運転作業者(S52)
特定粉じん作業者(S55)
主な表彰: 大阪府技術改善功労者表彰(H19)
高度熟練技能者(H19)