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球状黒鉛鋳鉄とは

「球状黒鉛鋳鉄」は通称「ダクタイル鋳鉄」といいます。
組織を拡大して見たとき、炭素の結晶が球状になっている鋳鉄のことです。
普通の鋳鉄は片状黒鉛で,形は球状ではありません。
鋳物がもろい原因はその黒鉛の形状によります。
黒鉛はもろい物質なので、鋳物に力が加わると片状(糸のように細い形状)の黒鉛を起点にひび割れます。
片状の炭素を球状にしたものが「球状黒鉛鋳鉄」です。
鋳鉄への熱処理の方法(急速冷却の実施可否等)により、黒鉛の形状や大きさが変化します。
組織中の黒鉛が球状だとほかの黒鉛とつながることがなくなり、割れにくくなります。
球状黒鉛鋳鉄は強度や延性の高い鋳鉄といえます。
写真の黒い部分が黒鉛であり,その周りにフェライトと呼ばれる鉄の組織, 素地の部分がパーライトと呼ばれる組織です。

黒鉛
フェライト
固溶体で、鉄にごく少量の炭素が溶け込んでおり、0.9%以下の炭素鋼中に存在する。性質はやわらかく、延性が大きくて、強磁性体である。
セメンタイト
鉄と炭素(6.67%C)との化合物で、0.9%以上を含む鋼中に遊離して存在している。性質は非常にかたくてもろい。
パーライト
固溶体とセメンタイトの共折で、炭素含有量は0.9%で、フェライトとセメンタイトの中間の性質をもって居り、ねばり強い。

黒鉛球状化率測定ソフト 導入事例