「球状黒鉛鋳鉄」は通称「ダクタイル鋳鉄」といいます。
組織を拡大して見たとき、炭素の結晶が球状になっている鋳鉄のことです。
普通の鋳鉄は片状黒鉛で,形は球状ではありません。
鋳物がもろい原因はその黒鉛の形状によります。
黒鉛はもろい物質なので、鋳物に力が加わると片状(糸のように細い形状)の黒鉛を起点にひび割れます。
片状の炭素を球状にしたものが「球状黒鉛鋳鉄」です。
鋳鉄への熱処理の方法(急速冷却の実施可否等)により、黒鉛の形状や大きさが変化します。
組織中の黒鉛が球状だとほかの黒鉛とつながることがなくなり、割れにくくなります。
球状黒鉛鋳鉄は強度や延性の高い鋳鉄といえます。
写真の黒い部分が黒鉛であり,その周りにフェライトと呼ばれる鉄の組織, 素地の部分がパーライトと呼ばれる組織です。